店長日記
自家栽培のコーヒーを自家焙煎して飲んでみました(国産コーヒー)
自宅の室内に観葉植物としてコーヒーの木(鉢植え・アラビカ種)を置いています。
それほど多くはありませんが、パラパラと赤い実が生り、
外側の赤い果実は食べると程良く甘酸っぱい味がします。
赤い実の内側には殻の付いたコーヒー豆が2~3粒向かい合って入っています。
気まぐれにこの豆(種)を植えて新しい苗を育ててみたり、
その大半は数年間そのままバスケットに溜めて放置していました。
元々観葉植物として置いており、数年経って実が生るようになりました。
ふと、「煎って飲んだらどんな味がするんだろう?」と思い立ち、
焙煎して飲んでみる事にしました。
室内・鉢植えの木に実った豆ですので、正直あまり美味しくない結果を想像していましたが、
実際にはその味は癖が無く、後味の良い高価な豆と遜色無い味わいでした。
観葉植物でコーヒーの木を育てている方は、試してみてはいかがでしょうか。
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<エイジングコーヒー?>
収穫した生豆(なままめ)を数年も放置して大丈夫なのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、湿度・温度管理は必要ですが、生豆のまま数年寝かせ、
渋みのもとになるタンニンを変質させ、まろやかな味わいになる
「エイジングコーヒー」というものも存在します。
今回、数年間に渡りコツコツと溜めることによって、古い豆と新しい豆が混在し、
偶然にもバランスの良い味わいにブレンドされたのかもしれません。
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今回手探りの方法ながら、結果的に美味しいコーヒーを淹れることができました。
我流ではありますが、自家製コーヒーを焙煎する方法・手順を記しておきます。
<自家栽培コーヒー豆の焙煎の方法>
先ずは採り溜めた豆の殻を剥いてコーヒー豆を一つ一つ取り出します。
この作業は大変ですが、殻は薄く、手で剥ける硬さですので、特に道具などは必要ありません。
剥いた生豆にはチャフ(薄皮)が残りますが、あまり気にしなくても大丈夫です。
焙煎については、専用の焙煎機をお持ちでなくても、少量の焙煎であれば
一般的に販売されている小型のアルミ製の行平鍋でも気軽にできます。
※フッ素樹脂コーティングの鍋は乾煎りすると傷みますので、絶対に使用しないで下さい。
お手軽行平鍋焙煎の手順は以下の通りです。
●鍋に生豆を少量入れ、弱火~中火位で鍋を絶えず振りながら、局所的に焦げ付かないように煎ります。
●徐々に豆の色が変わってきます。「パチパチ」と鳴り出したらいよいよ焙煎も終盤です。
●焙煎し過ぎに注意して色合いをみながら丁度良いところで火を止めます。
●火を止めた後も余熱で焙煎が続きますので、焦げ付かないように
しばらく鍋を振りながら冷めるまで待ちます(ある程度冷めれば振らなくても大丈夫です)。
●しばらく放置して豆が冷めたら焙煎終了です。
●手で豆をもみながらチャフを取り除きます。
室外で風を当てながら煽り、チャフを吹き飛ばして除去します。
※鍋は茶色く変色します。
※焙煎の際は煙や香りが出ますので、換気扇でしっかり換気することをおすすめします。
また、ご近所の迷惑にならないような場所で焙煎して下さい。
焙煎直後よりも、3日程度経過した頃が香りが立って美味しく感じました。
個人的に酸味が少なめの少し深煎り気味の味が好きなので、
少し深煎りに煎り、細挽きにして飲んでみました。
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<コーヒーの挽き具合について>
コーヒーの挽き具合は、主に苦みの調整と考えるのが良いかと思います。
水溶性が高く、分子が細かい酸味成分は、細挽きでも粗挽きでも関係なく短時間でしっかり出てしまいます。
苦みをしっかり出すか抑えるかを、挽き具合で調整するイメージです。
●細挽き:苦みが出やすくなり、相対的に酸味を感じ難くなります。
●粗挽き:苦みが出にくくなり相対的に酸味を感じ易くなります。
質の良い豆は高温のお湯で淹れても最後の一滴までおいしいので、
細挽きで淹れて無駄無くできるだけ出し切りたいところです。
一方、質の良くない豆は低温のお湯で淹れ、最後の方は雑味が強調されますので、
捨ててその分を白湯で薄めると飲みやすくなります。
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<酸味調整・追い煎りについて>
うっかり自分の好みよりも酸味が強すぎる豆を購入してしまった、
という方は、追い煎りで深煎りにして酸味を和らげる方法があります。
追い煎りの方法は上記生豆(なままめ)の焙煎方法と同じです。
煎り過ぎに注意しながら焙煎します。
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