店長日記
お鍋の選び方のコツ・ポイント
こんにちは、ユーロキッチンかさい店長の河西零です。
前回の日記からまたご無沙汰してしまいました…
今回は、良いお鍋を選ぶコツについてお話します。
良いお鍋を選ぶポイントは、主に上の3項目です。
【1】底が分厚いお鍋を選ぶ
【2】アルミ素材のお鍋を選ぶ
【3】できればふっ素樹脂系コーティングを選ぶ
詳細は下記をご参照下さい。
【1】底が分厚いお鍋を選ぶ
底が薄いステンレス製のお鍋は、焦げ付きやすくなります。
逆に、底が分厚いお鍋は、長時間煮込んでも焦げ付き難いのです。
底が分厚いと、均熱性(一か所だけ高温にならず、お鍋に均一に熱が伝わる性能)が高くなり、
さらには熱容量(熱を蓄える量)が大きくなります。
煮込み料理の際に焦げ付きが気になる方は、底が分厚いお鍋を選びましょう。
アルミのお鍋の場合、底の厚さは7~8mm位あるものが理想です。
【2】アルミ素材のお鍋を選ぶ
アルミニウム合金素材は、熱伝導率が高く(ステンレス、チタンの13倍、鉄の4倍)、
比熱(1kgあたりの熱容量)も高い(ステンレス、チタン、鉄の2倍)優れた素材です。
熱伝導率が高く、比熱が高いと、お鍋に熱が速く伝わり、沢山熱を蓄えられます。
★熱の伝わり方: ■悪い■ チタン≒ステンレス<鉄<アルミニウム ■良い■
★熱を蓄える量: ■悪い■ チタン≒ステンレス≒鉄<アルミニウム ■良い■
【3】できればふっ素樹脂系コーティングを選ぶ
ずっと使える素地のお鍋(コーティング無しのお鍋)も魅力的ですが、
日々のメンテナンス性を考えると、
やはりコーティングは欲しいところです。
流行のセラミックコーティングは、耐熱温度が400℃前後ありますが、
残念ながらすぐにこびりつく(焦げ付く)様になります。
ふっ素樹脂系コーティング(テフロンとも呼ばれますが、テフロンはデュポン社さんの
登録商標です)は、以前はPFOA/PFOS等の環境ホルモン問題があるものもございましたが、
現在は「ガストロラックス社のデンマーク製バイオタンフライパン・鍋シリーズ」等、
安心して使えるものも増えています。
ただし、ふっ素樹脂は耐熱温度が250℃前後ですので、温度管理がずさんだと
コーティングが劣化しますので、使い方にはコツが必要です。
スープや煮込み、油での揚げ物の場合、お鍋の温度はそれほど高温にはなりませんので、
あまり気を使う必要はありませんが、焼いたり炒めたりする場合は、注意が必要です。
※揚げ物は、150~190℃前後ですので、コーティングを傷める心配はありません。
長持ちさせる使い方のコツは下記バナーをご参照下さい。
以上の事から、底が焦げ付きにくく、おいしい煮込み料理を作りたい場合、
重いアルミのお鍋を選ぶことが最も重要です。
どうしても軽いお鍋でないと持ち運べないという方は、
「イタリア・イルサ(ILSA)のヒートディフューザー」を
お鍋の下に敷くと、均熱性が高くなり、焦げ付きを減らすことができます。
※ヒートディフューザーは、コンロの仕様によってご使用できない場合もございます。
ご購入前に各商品のページのご説明・ご注意を必ずお読み下さい。
長くなってしまいましたが、是非お鍋を選ぶときのご参考になれば幸いです。
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