店長日記
プロも知らないコーティングフライパンの豆知識
フッ素コーティングの薄くて軽いフライパンを、買ってすぐダメにしたことはありませんか?
(フッ素コートはよくテフロンと言われますが、テフロンはデュポン社の登録商標です)
すぐこびり付くようになってダメになるのには、理由があります。
コーティングの質や洗い方なども重要ですが、それよりも強火で使うことの方がコーティングに致命的なダメージを与えます。フッ素コートの耐熱温度は、およそ250℃前後ですので、これを超えるような強火での調理は、フライパンの寿命を縮めてしまいます。
薄くて軽いフライパンは扱いやすくて人気ですが、火にかけるとすぐに部分的に高温になるので、コーティングを痛めやすいのです。
ですので、弱火から中火で調理するのがフライパンを長持ちさせるコツですが、軽いフライパンだと弱火ではなかなか焼けません。一方、分厚くて重いフライパンだと、弱火で3分くらい予熱すれば、たくさん熱をたくわえられるので、弱火でもしっかり焼けます。
よって、薄くて軽いフライパンでも、弱火で調理すればそこそこ長持ちします。でも、おいしい料理を作ろうと思ったら、しっかり火が通せる重いフライパンである必要があります。
重いフライパンと言っても、素材がステンレス、鋳鉄、チタンなど色々ありますが、その中でも優秀なのがアルミです。アルミは熱伝導率(熱の伝わりやすさ)と、蓄熱量(熱を蓄える量)がとても良いので、最適な素材のひとつといえます。
しかし、重いフライパンは、安いものに比べて材料費も生産コストも高くなるので、お値段も高くなります。
でも、重いアルミのフライパンは、料理が美味しく焼けます(^ー^)
使い比べると、その差にびっくりすると思いますよ♪
そして、その重いアルミ製コートフライパンの中でも、頂点に立つのが、デンマーク製ガストロラックス社のバイオタンフライパンです。
(2008年のドイツtest誌での評価です。ドイツの評価なのに、デンマークがNo.1に評価されています)
お値段が高いので、購入するのに気合が必要ですが、本当に良いフライパンです。
皆様も是非、その性能をお試しください♪
コメント
コメントをするご無沙汰しています。又々お役立ち情報が満載ですね!アルミのフライパンってあまりぴんときません・・・結婚する時友人が南部鉄の中華鍋とフライパンをプレゼントしてくれました。その後、アメリカでファーバーウエアという3層の鍋セット(10ピース)を買ったりしたのですが、やはりその鉄のが使い勝手が良く黒光りして未だに我が家で活躍してます。アルミも重いですよね?重いには重いだけの良さがあるんですね!正月明けから風邪をこじらせ、いまだに抜けずぶらぶらしています。具合悪くすると想いは同じ、健康第一です!しっかり食べて健康に今年も頑張ってくださいね!
- tepp's mam
- 2012.02.04
- 13:02
こちらこそご無沙汰しております。
お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
色々なフライパンをお持ちなんですね(^-^)
鉄のフライパンは鉄分補給にも良いと言われていますが、油を多めに使わないとこびりりついてしまいます。
アルミのフライパンに関しては、同じ容積でみると、鉄はアルミの2.5倍くらいの重さです。
ですので、実はアルミは軽いです(1円玉はアルミ製ですが、これが軽いのと同じ感覚です)。
さらに、アルミの比熱は鉄の2倍と少しあります。
熱を蓄える量で考えると、同じ重さの鉄とアルミのフライパンを作ると、熱容量(熱を蓄える量)は5倍も差があることになります。食材を入れてもフライパンが冷めにくく、一気にジュー!!っと焼けます。
このためにわざと重くなるくらいの量のアルミを使って、ぶ厚く作られています。
さらにさらに、熱伝導率(熱の伝わりやすさ)は、アルミは鉄の約3倍になりますので、均一に焼けます。
アルミはフライパンにこれだけ適した素材ですので、コーティングの性能が優れていれば申し分ないフライパンになります。
しかし、アルミが良い素材というのは、あくまでフライパンに関してのお話です。
例えばお家では、よくアルミ製のサッシが使われますが、熱が伝わりやすい分、断熱性能は良くありません。
このように、用途によって適した素材を選ぶのが大事なんですね♪
あまりにもお返事が遅くなってしまったため、もうお元気になられましたでしょうか?
まだまだ寒い季節ですので、お体にはお気を付けてお過ごしください。